プロフィール

一人ひとりの個性を生かした未来をつくる

 不登校克服カウンセラー 佐藤 美雅

 はじめまして!不登校カウンセラーの佐藤美雅(さとうみあ)です。

気が付けば、17年間の教員として公立小中学校で働いてきました。

その間、いろいろな立場を経験し、複数の学校で、様々な生徒さん、保護者の方々にお会いしてきました。

もちろん、登校が困難なお子さんもたくさん見てきました。不登校や登校しぶりの理由は様々で、とうてい一言でいうことはできませんが、はっきりと言えることは、不登校や登校しぶりは、珍しいことでないということです。

私のカウンセリングには、次のような方がいらっしゃいます。

● 子どもの不登校が原因で家族の言い争いが起こる

● SNSトラブルや、学力不振などの理由で、子どもが不登校または登校しぶりが出ている 

● 勉強や運動についていけない我が子の未来が心配

● 子どもの才能を伸ばしてあげたいが、まずどうしていいかわからない

● ついつい子どもに対してきつく言ってしまう

● まずは親である自分の良さを見つめ直し、安定した心で子どもと向き合いたい

● 不登校の子どもが原因で、近所からの目が気になってしかたがない

● 子育てがうまくできない自分がダメなんだと、自分を責めている

● アダルトチルドレンで悩んでいる方

● 愛着障害の傾向がある方

【我慢し続けた学生時代】

 私自身は、反抗期もなく、いわゆる「いい子」をずっと続けていました。

一方では、小学校に入学した時点から、本当は学校が嫌いでした。時間的な自由が奪われ、親と離され、とても不安でした。その不安から保育園では全くなかった頻尿症のような症状が出て、親を心配させました。

 小学校の高学年になると、仲の良かった子から突然無視されたり、からかいの延長で自分の持ち物を隠されて笑われたり、高校では、無視という形で仲間外れのような状態が続きました。しかし、親を傷つけることはしたくなかったので、一人で抱え込み、一人で部屋で泣いたりしていました。

どうして自分は、学校を楽しいと思えないのだろう。なぜつらい日々をひたすら我慢しなければならないのだろう。でも、学校を卒業すればすべては終わる。頑張って勉強することで、大学に行って周りを見返せばいい。我慢しよう。我慢しよう。

いつしか、日常の毎日の生活=我慢するもの、という感情が植えつけれてしまいました。

【親に心配をかけたくない…】

「親に心配をかけたくない」

 このように思い、自分の気持ちを表に出さずに大人になる。いわゆるアダルトチルドレンです。反抗期がない子どもをもつ親は、比較的子育てが楽なのだと思います。しかし、子どもは、親や家族のために自分を押し殺しながら成長していきます。親と子どもの立場が逆転しているともいえるでしょう。

 私の家族は、私を愛してくれていましたし、大切に思ってくれていました。しかし、それぞれが忙しく、それぞれが自分で抱え込み、それを分かってくれない家族にお互いに不満を持っている、そんな家族だったと思います。いわゆる機能不全家族です。

 それぞれの大人がいっぱいいっぱいの家族の中で、私は、友だちとトラブルや悩み、恋愛の事など、悩みをすべて自分で抱え込みました。

そんな子どもが大人になると、やはりゆがみが生じます。私の場合パートナーシップにゆがみが生じました。自分の本当の気持ちを表に出したり、上手に甘えたりすることができませんでした。

【なぜか嫌いだった学校に教員として戻ることに…】

 大学の卒業が見えてくると、就職という現実に向き合うことになりました。大学院に行ったり、留学をしたり、だいぶ抵抗して先延ばしにしましたが、まさに潜在意識の力とでもいうべきか、あれほど嫌いだと思っていた学校に教員として戻ることになります。

教員だけにはならない。

そう思っていたにもかかわらず、迷った末に親の希望である教職の試験を受け、ほとんど勉強もせずに合格してしまいました。どんなに抵抗しても、潜在意識の力には逆らえない、今でもそんなことを思います。

※ 潜在意識はだれにでもあり、その人の行動に強く影響を与えて言います。
  繰り返し強く意識した物事が潜在意識に落ちていき、普段は忘れています。
  潜在意識はが否定形が入りません。

例)教員だけには絶対ならない!⇒教員だけには… ⇒ 教員… ⇒ 教員になる
例)絶対にうつ病を克服する!⇒うつを直す!⇒うつを…⇒うつ病から離れられない

カウンセリングやコーチングは、潜在意識にアプローチして、行動変容を促すことができます。

【教員として働き始める】

 教員として働き始めると、再び我慢を強いられる場面は多くなりました。

しかし、子どものころとは違い、少し広い視野で物事を見ることができました。学校が好きで教員になった人よりも、繊細な生徒さんの心に寄り添うことができたのかもしれません。

 意外だったのは、ありがたいことに、子ども達から批判を受けることよりも、慕われることの方が多く、人間関係の悩みのようなものはそれほど多くは起こりませんでした。今思えば、それまでの人生で、自分を守るために作った心の壁によって、性格も表情もガチガチだった私の心をほぐしてくれたのは、屈託のない子どもたちの笑顔でした。

 そうは言っても、学校というところは、本当に自由がない場所だと改めて思いました。自分が決定できることは、教員であっても多くはありません。子ども達にいたっては、始まりから終わりまで一日のすべての時間や内容、食べるもの、着るものまで決められており、自分で決定できることはといえば、休み時間の活動だけです。まるで修行僧や刑務所内のような日々なのです。

 そのような毎日の中で、脱落してしまう子でもがいても全く不思議はないと感じていました。また、少ない教員数で多くの子ども達を見ているため、どうしても一人ひとりに向き合うことはできないのだ、ということにすぐに気づきました。

【様々な問題を抱えた子ども達】

子ども達が抱えている悩みや問題は様々です。

● 大人数が苦手で、クラスにいるのが苦手

● クラスの中に居場所がない 保健室登校

● 親に甘えることが十分にできず、学校でも友達や先生との距離感がつかめない

● 大人の男性が極端に苦手

● 大人の女性に横柄な態度をとる

● 学力不振による心身の不調

● 漠然としたさみしさ 不安

● 暴力的な行動(友達や先生、学校の物に対して)

● 物が片付けられない 自分の物を壊す

● SNSでの人間トラブル

● 家庭環境の変化による、不安定さ

● コロナ禍で、明らかに増えた不登校

などなど。あげればきりがありません。

 その一方で、学校はとにかく忙しい。平日夜も土日でさえも、教員は働いています。残業が過労死ラインの月80時間越えることは珍しくありませんでした。私がこの17年間の中で出会ってきた教員の皆さんのほとんどは、本当に一生懸命に働いています。やることがとにかく多い。学校にいる教員の数がもっと必要なのです。しかし、国は学校教育に今までより多くの税金を使うつもりは全くありません。生徒の人数に対する教員の数は決められています。

【学校教育の限界】

 一人の教員が、多くの子どもに学習や生活面でのいろいろな事を教えていく従来の教育では、一人一人の良さを見つけることはできても、そこに寄り添って一人一人を育ててあげることには、限界があります。

例えば、学習ひとつ取り上げても、本来であれば、様々な特性を持った子ども達の興味に合わせて、様々な取り組みをしてあげたい。

しかし、やるべき学習を、決められた期間内に終わらせることを、国から求められている以上、様々な場面で適応できない子どもがいても、進めていかなければならない現実があります。

子どもたちが多様化しているにもかかわらず、従来の古いやり方から大きく脱却することはできない。今の学校教育は、限界にきていると感じました。

学校は忙しくなるばかりなのに、それに対して国は放置を決めています。

このような状況の中で、不登校や登校しぶりの生徒さんへの十分な支援を、学校だけが担っていくことは、もはや不可能に見えます。

日本の公教育が大きく変わっていくことを願ってやみませんが、大きく変わるまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。

 また、学習面だけではなく、親にも先生にも何も言わずに、一人で悩んでいる子どもたちも少なくないことは、個人面談を実施すればよく分かります。かつての自分がそうであったように、自分の悩みを大人に言えずに、一人で抱え込んで悩んでいる子どもはとても多い。

スクールカウンセラーが導入されましたが、予算の関係からか、一校に一人いるわけではない場合が多く、月に2,3回しか来ないケースがほとんどです。子ども達にとっては、毎日顔を合わせられる保健室の先生の方が話しやすい、というのが現状です。

【カウンセラー、コーチとしての生き方】

では、これからの日本の教育を支えていくのは…

そう考えたときに、一人ひとりの保護者や子ども達と直接向き合えるカウンセラー、コーチという仕事に行きつきました。

一般的に、不登校や登校しぶりはマイナスな面として捉えられがちです。しかし違う角度から見てみると、その子が口ではうまく説明できない事を、身体全体で表現している、親や家族、または学校対して何かを伝えている、という側面があると考えています。

中には理解してもらえない、やり場のない気持ちを暴力的に体で表現することもあるでしょう。

両親が共働きであったりすると、子ども達は、話したいことがあっても、とくに「いい子」たちは、自分で抱え込み、我慢することを選ぶでしょう。

ピンチはチャンス、そんな時ほど、物事を好転できるチャンスです。

保護者の皆さまには、お子さんの事で悩んだとき、是非、カウンセリングやコーチングを受ける、ということも選択肢に入れていただきたいのです。

日本はこの分野でとても遅れていますが、子どもが安心して成長するためには、まず、保護者の方々の心の安定が大切です。そのためにカウンセリングは役に立ちます。

また、一人ひとりのお子さんの力をさらに伸ばしたい、そんな場合にはコーチングが大きく役に立ちます。

ここでは次のようなワークをすることで、潜在意識にアプローチしていきます。

● 安心の土台を築くワーク

● 自分の本音を知って夢を見つけるワーク

● トラウマ解消ワーク

● 自己肯定感を高めるワーク

● 三歳ワーク

● 自分の強みを知るワーク

 カウンセリングやコーチングによって、一人ひとりの良さを知ったうえで、その子にしかない良さを伸ばしてあげことができます。子どもにはそれぞれの輝きがあります。もちろん大人にもですが。

 今や出生率は80万人を下回り、ますます子どもが少なくなっている一方で、大人は忙しく、余裕がなくなっています。

子どもが、小さな胸を痛めて一人で悩みを抱え込んみ、暴力的になったり、我慢をし続けたりすることも一つの表現方法であり、不登校や登校しぶりなどもまた表現方法の一つです。

 親である大人が生き生きと生活し、子どもの良さを認めて伸ばしてあげることで、子どもは安心して力を発揮していきます。

まずは、お父さんお母さんが輝くこと。家族全員に笑顔があふれていること。その土台があってこそ、原石のような子ども達が少しずつ光を放って輝きだします。その過程を一緒に楽しませていただけたら幸いです!